Psychosocial Athlete Community
「心理社会的なアスリートのコミュニティ」を意味する、北海道を拠点としたスポーツ団体です。
Concept
コンセプト
境界線を越えていこう
Motif
モチーフ
ブリッジ(架け橋)×人(支え合い)×融合する
For the future
PSACが目指す未来
Our Philosophy
フィロソフィー
こころの多様性を認め合い、一人ひとりが大切にされる社会の実現
Mission
ミッション
スポーツを通じて、誰もが仲間として出会い、笑い、支え合える場を創り出すこと
Vision
ビジョン
こころの不調によって、分け隔てられたり孤立したりすることなく、心穏やに過ごせる日常があること
For Participants
対象とするひと

私たちの考える「心理社会的なアスリート」には、スポーツに関心がある、以下のような人たちが含まれます。競技経験の有無は問いません。
- 精神の障害や病気が原因で、社会生活に支障をきたしている人
- メンタルヘルス領域での支援や治療に携わっている人
- こころの不調と社会について関心がある人
- 自身の経験を活かして社会貢献したいと考えている人
Overview
団体概要
団体名 | PSAC (Psychosocial Athlete Community) |
---|---|
代表者 | 井上誠士郎 |
活動内容 | ・こころの不調(精神障害・精神疾患)がある人たちを中心としたスポーツの場づくり ・メンタルヘルスの普及・啓発 ・スポーツを通じた地域づくり |
Message
代表挨拶

井上誠士郎
私は札幌の精神科医です。
1997年から医療の現場で診療に携わっています。ひと昔前に比べると、メンタルヘルスにまつわる情報は格段に手に入りやすくなりました。こころの不調が誰にでも起こり得ることだという認識も、ずいぶんと広まったように感じます。
ですが、実際に精神疾患あるいは精神障害があるという方に出会ったとき、私たちはどのように感じ、どのような態度をとっているでしょうか?
どう話せば良いかと思案しながら当たり障りなく接してみたり、何となく不安だから関わらないで済むように試みたり…
実際はそういうことの方が多いのかも知れません。
ただ、一人一人がつくり出すこうした小さな距離は、その人と社会との間に大きな隔たりを生み出します。
「こころの不調」という目に見えないできごとは、誰にとっても理解しにくいものです。でもそれは、いつも私たちの身近にあることなのです。分からないがために生じる恐れをなくすためには、当事者か否かといった立場にこだわらず、一緒に取り組むことが役に立ちます。
その方法としてスポーツが最も優れている―
ということもないのですが、この団体の性質上、スポーツを推しておきます。
こころの不調を「他人ごと」ではなく「自分ごと」としてとらえられるようになると、誰もがもう少し人にやさしく、心穏やかに過ごせるようになるのではないかと思っています。
お互いを尊重し、助け合えるコミュニティを一緒につくって行きませんか?
北海道精神障害者スポーツサポーターズクラブ
そして、PSACへ
もともとの団体名は「北海道精神障害者スポーツサポーターズクラブ」でした。
クラブを結成した2012年当時、障害者スポーツ(現在はパラスポーツの呼称が主流)の中でも、精神障害というカテゴリー自体、ほぼ無いに等しい状態でした。こころの不調に対する偏見や差別は根強く、障害を隠さずに地域のスポーツ活動に参加することは困難でした。
このため、最初にクラブの基盤となったのは、精神科医療従事者らのネットワークでした。私たちの取り組みが知られるようになると、医療以外の分野の人たちの協力も得られるようになりました。
さらには当事者の方々もスポーツをするばかりでなく、支える側としても力を発揮してくださるようになりました。
こうして、多種多様な背景をもつ人たちの集団となってきたことや、精神障害者を取り巻く社会情勢などに鑑み、「PSAC(ピーサック)」へと名称を変更するに至りました。
